聴覚障害者向けインターホン:音に頼らない6つの選択肢

Qoorbellチーム著

聴覚障害者向けインターホン:音に頼らない6つの選択肢

聴覚障害者向けインターホンでいちばん大切なのは、音にまったく頼らないことです。呼び出しを、光や振動、あるいはいつも持ち歩いている機器へのメッセージに変えてくれるものを選びましょう。光るフラッシュ式のチャイム、振動する受信機、チャットができるスマホ連動のインターホンは、どれもそれを実現しますが、得意なことはそれぞれ違います。

このガイドは、耳が聞こえない方・聞こえにくい方と、その方の住まいを整えるご家族に向けたものです。主な選択肢を並べて比べ、半日で設定する方法、そして玄関に来る人にとってわかりやすくする工夫を紹介します。

ふつうのインターホンが聴覚障害者や難聴の方に向かない理由

一般的なインターホンやチャイムが知らせる手段はひとつだけ、廊下で鳴る音です。その音が聞こえなければ、インターホンは存在しないのと同じです。

その結果は、多くの方にとっておなじみのものです。宅配便の配達員は十秒ほどで不在票を入れて帰ってしまう。友人は玄関の前でメッセージを送り続ける。近所の人はあきらめて、留守だと思い込む。

音の大きいチャイムや増設用の子機は、単にインターホンから離れすぎていて聞こえない人には役立ちます。これは別の問題で、庭や車庫にいるとインターホンが聞こえないときの対策で詳しく取り上げています。しかし聴力が大きく低下している方にとって、音量を上げても解決にはなりません。知らせ方そのものを変える必要があります。

聴覚障害者向けインターホン:音に頼らない6つの選択肢

解決策の多くは、次のどれかに当てはまります。2つを組み合わせて使っている家庭もたくさんあります。

  1. 光で知らせるフラッシュ式チャイム。玄関のワイヤレスボタンを押すと、室内のストロボやランプが光ります。シンプルでスマホがなくても使えますが、受信機のある部屋にいないと気づけません。
  2. 振動する受信機・ポケットベル型の端末。ベルトに付けたりポケットに入れたりする小さな端末が、ボタンが押されると震えます。夜間用に枕の下に置く振動パッドを追加できる製品もあります。
  3. 家全体をカバーする屋内信号装置。ひとつの受信機セットで、インターホン、電話、さらに火災警報器まで扱い、それぞれ違う光り方で知らせます。費用は高めで、ある程度の設定が必要になることが多いです。
  4. スマートビデオドアベル。カメラ付きのインターホンがスマホに通知を送り、スマホが振動し、多くの機種では光でも知らせます。電源とWi-Fi、たいていは取り付け工事が必要です。
  5. スマホとスマートウォッチの通知。ほとんどのスマホは、通知のときにカメラのライトを点滅させたり、好みのパターンで振動させたりできます。ペアリングしたスマートウォッチは手首を軽くたたいて知らせてくれます。スマホに届くインターホンなら、どれでもこの機能を活かせます。
  6. ビデオ通話とチャットができるQRインターホン。玄関に貼った印刷済みのQRコードから、来訪者がビデオ通話やチャットであなたのスマホを呼び出せます。呼び出しは振動で感じ取り、文字で返事ができるので、どちらも声を出す必要がありません。

通知と同じくらいチャットが大切な理由

誰かが玄関にいるとわかるのは、問題の半分にすぎません。残りの半分は、ドアを開ける前に、それが誰で、何の用なのかを知ることです。

多くのインターホンやスピーカー付きのドアベルは、声で会話することを前提にしています。多くの聴覚障害者にとって、そこがいちばん難しい部分です。文字なら、その壁がなくなります。

Qoorbellでは、QRコードを読み取った来訪者が、ビデオ通話で呼び出すことも、チャットでメッセージを送ることもできます。あなたはメッセージアプリと同じ感覚でチャットで返事をします。配達員が「荷物が大きくてポストに入りません」と書けば、「今行きます」と返せます。

ビデオも役に立ちます。相手の顔が見えれば、近所の人なのか、配達なのか、知らない人なのかがわかりますし、閉じたドア越しよりも画面のほうが口の動きを読んだり手話で話したりしやすいという方もいます。

呼び出しに気づけなかった場合でも、来訪者はかわりにチャットでメッセージを残せて、呼び出しは履歴に残ります。メモ付きの不在着信のようなものです。

聴覚障害のある家庭でQRインターホンを設定する方法

配線も取り付けもないので、週末をつぶすことなく、数分で終わります。

  1. Qoorbellアプリで無料アカウントを作り、自宅用のインターホンを作成します。
  2. QRコードを印刷し、ドアの横の目の高さで、雨に濡れず明るい場所に貼ります。
  3. スマホで通知を許可します。この許可がないと、呼び出しが届きません。
  4. インターホンの呼び出し音の画面で音とバイブレーションの設定を開き、着信用に強めの振動パターンを選びます。
  5. スマホのアクセシビリティ設定に、LEDフラッシュや画面の点滅で通知する機能があれば、オンにします。
  6. スマートウォッチを使っている場合は、アプリの通知が表示されるか確認します。
  7. 友人にQRコードを読み取ってチャットを送ってもらい、実際の呼び出しがどう感じられるか確かめます。

どのプランでも、1つのインターホンに必要なだけ人を追加できます。耳の聞こえるパートナーや介助者、離れた街に住む家族も同じ呼び出しを受け取り、頼んだときに手助けできます。

来訪者のスマホとあなたのスマホで動くので、近くに電源やWi-Fiがない門や玄関でも使えます。詳しくはWi-Fiも配線もいらないビデオドアベルの記事で解説しています。

来訪者や配達員にわかりやすい玄関にする

どれほど優れた通知も、来訪者がノックして帰ってしまえば意味がありません。ちょっとした工夫で、相手の行動は変わります。

  • QRコードのそばに短いメモを添えます。たとえば「耳が聞こえません。QRコードを読み取って呼び出してください。文字でやりとりできます。」
  • よく使う通販サイトの配達メモにも、同じ案内を書いておきます。
  • QRコードは汚れのない状態で目の高さに貼り、反射や雨を避けます。
  • 家族、ハウスクリーニングの方、介助者など、よく来る人には、ノックではなくQRコードを使うよう伝えておきます。
  • それでも古いボタンを押す来訪者のために、光るチャイムや振動する受信機を予備として残しておきます。

配達員がたびたび不在扱いにしてしまう場合は、インターホンが鳴らないのに不在票が入っていたときの対処法で、問い合わせのしかたと再発の防ぎ方を紹介しています。

知っておきたい注意点

あらゆる場面をひとつで解決できる機器はありません。限界もきちんと押さえておきましょう。

  • QRインターホンは、来訪者に読み取ってもらう必要があります。ノックしたりボタンを押したりする人もいるので、専用の受信機を予備にしておくと安心です。
  • 両方のスマホにデータ通信が必要です。スマホの電源が切れている、振動もオフのマナーモードになっている、電池が切れているといった場合は、通知が届きません。
  • スマホの通知は、光や振動で知らせる火災警報器の代わりにはなりません。火災への備えには専用の機器が必要です。
  • 点滅する光は、光過敏のある方には負担になることがあります。家族に敏感な方がいる場合は、穏やかな光り方を選びましょう。

よくある質問

耳が聞こえなくてもビデオドアベルは使えますか?

はい。スマホに通知を送るインターホンなら、スマホの振動や光で気づけます。チャットができるものを選べば、スピーカー越しに話す必要もなくなります。

来訪者がチャットするのにアプリは必要ですか?

いいえ。QoorbellのようなQRインターホンなら、来訪者はスマホのカメラでコードを読み取るだけでウェブページが開き、何もインストールせず、アカウントも作らずに、通話やメッセージができます。

夜、スマホを手に持っていないときはどうすればいいですか?

手首に着けたスマートウォッチか、枕の下に置く振動パッドが一般的です。昼はスマホ連動のインターホン、夜はベッド用の振動装置と使い分けている方も多くいます。

無料で使えますか?

無料で始められ、ビデオ通話、チャット、プッシュ通知も含まれています。有料プランでは、より長いビデオ通話、来訪の録画、より長い呼び出し履歴などが追加されます。

まとめ

聴覚障害者向けインターホンは、呼び出しを目で見えるもの、体で感じられるものに変え、来訪者が音を使わずにあなたと話せるようにするものであるべきです。いつも持ち歩いているスマホと予備の受信機を組み合わせ、玄関にわかりやすい案内を貼っておけば、これまで聞こえなかったノックが、返事のできるメッセージに変わります。無料のQRインターホンを作成して、今日さっそく友人と試してみてください。